コラム


放電管について1



 放電とは、電子が電極からもう一方の電極へと導線の無い空間を
飛び移る事をいいます。最も身近な放電現象は、雲と地面との間で
放電する落雷です。
 この放電現象を利用した照明機器の代表が蛍光灯です。
空気を抜き、微量の水銀を注入した管の両端に高い電圧をかける事で
放電させます。放電で飛び出した電子は、内部にある水銀の蒸気に
ぶつかり、発光します。

 蛍光管の電極から飛び出した電子は、内部の気体分子にぶつかり、
光を出します。このとき出る光の多くは、紫外線という、人の目には
見えない光なのです。そこで、蛍光管の内側には、蛍光物質を塗って
あります。紫外線がこの蛍光物質に当たると、人の目に見える白色光に
なり、周りを照らします。